ドイツの熟年アモーレPart 1ドイツの熟年アモーレの10年後

October 17, 2014

ドイツの熟年アモーレPart 2

友人と彼女の新しい彼に会ったのは、今まで何度も訪れて、まるで実家のように遠慮もなく、良く食べ、良く飲み、良く笑い、時にはお昼寝までして、度々お泊まりもした彼女と亡くなった旦那さんの家でしたしかしその時彼女の横にいたのは見知らぬ男性でしたP9278216
(写真は全てドイツ、ニュールンベルグ。写真右:路上に急にグランドピアノが現れて、演奏が始まりました

近くの村のビール祭りに皆で行く事になりましたが、手を繋いでいる二人を見て違和感がありました
当時私は少し前に実母を亡くし、それから間もなく父のようだった彼女の旦那さんまで逝ってしまい、二重の深い悲しみを受けました
それからまだ半年足らずだったので、余計に彼女が理解出来ませんでした。

ベンチの一番端に座り、明るく他の皆と話していた彼女が急に横を向き皆から目を反らしました。
その目からは涙が溢れていました
P9278259正面に座っていた私にはそれがはっきり見えました。
(写真左:ここは本当に静かで、Mizkoのお気に入りの散歩道

その時です
横の人と話していた彼はすぐに彼女の涙に気付き、あっという間にテーブルの上に置かれた彼女の左手を自分の右手で包みました
彼女はそうされたまままだ横を向いていました。P9278266
その間彼の視線は彼女の横顔から離れません。
静かな時間がゆっくりと流れた後、彼女は涙一杯の瞳を彼に向け数回頷きました。
皆には「ごめんなさい。D(亡くなったご主人)と皆でこうして過ごしたことを思い出しちゃったわ」涙を拭いながらそう言い、また会話の輪に入って来ました。
(写真右:日本でお馴染みの美容院もここではこんな感じ…)

彼女と彼の間には、言葉は一言も有りませんでしたが、心で語れる二人でした
それを見ていた私も二人の心の会話がしっかり読み取れました。
この瞬間私は、彼は彼女の過去も悲しみも全部受け止め、彼女の事を深く愛しているのだとつくづく思いました
もう10年以上前のことですが、私はこの瞬間を今でも忘れません。

P9288367それだけではなく、話しをしてみたら彼は人間的にとても素敵な人で、文句がつけられないほど良い人でした。それはそこにいた友人全員も同じ印象でした
それに文句をつけるどころか、深い悲しみの中にいる彼女のそばに居てくれ、彼女を励ましてくれるありがた〜〜い存在でした
実はそこには彼女の息子もいましたが、息子はとっくに彼を受け入れているようでした。P9278268
(写真上&右:この辺りは絵画の中に飛び込んだように美しい…

気丈に振る舞っていた彼女でしたが、一旦涙をこぼすと、今にも崩れてしまいそうでした
別れ際誰もが彼に言いました…「彼女をよろしくね
彼は彼女の肩をしっかり抱きながら一人一人に深く頷いて答えていました。

初めはイヤイヤでしたが、彼に会って私はホッとしました
彼女が泣き崩れていたらその場を去り難くなりますが、この彼がいたら彼女は必ず立ち直れると確信したからですP9298435
(写真右:秋祭り&旧市街祭りの賑わいをよそに、どなたかが川辺でのんびり日光浴をしています

そんなお二人に先月ドイツで会いました。
その時のお話は「ドイツの熟年アモーレの10年後」に続きます。
お楽しみに〜〜〜



madame_mizko at 01:05│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
ドイツの熟年アモーレPart 1ドイツの熟年アモーレの10年後