もうちょっとだけお世話になります次回からの日記の予告

April 07, 2013

タンザニアから教えてもらったこと

今週末は日本は全国的に暴風雨
Readerの皆さんもお気を付け下さいね。7 from the house top-1

(写真右:表参道の自宅の屋上より。こんな雲、ちょっと怖い…。)

表参道の日曜日はお天気は良いものの、風が音を立てて吹いていましたそのためか表参道ヒルズ裏の自宅前は、人っ子1人歩いていませんでしたいつもならこの辺りは、隠れ家的なお店を探している人達がやって来るのですが…。

私は悪天候の時にはいつも一人の男性を思い出します
Mizkoのamore(彼氏)

7 from the house top-2(写真左:六本木ヒルズ上空も真っ黒な雲。)

それは遠くタンザニアに住む「彼」です
「彼」は、私がすっかり馴れっこになってしまい、忘れていた、寒さや雨風を凌げる所に住める有り難さを気付かせてくれました。
すっかり当たり前のことで、その有り難さを忘れている方々も多いと思います。
私もその一人でした私がそれを「彼」から気付かされたのは、大震災で多くの方々が行き場を失くしたもっと前のことです。

この日記の常連のReaderの皆さんは、私がタンザニアに小学校を建設したことを既にご存知だと思います。

私がこのプロジェクトを決心して、学校を建てる前にも、学校は存在していました…しかしそれは校舎と呼べるものではなく、泥を固めただけのもので、雨期には流され、多少の雨でも藁の屋根からは雨漏り、暑い日には、教室の中は40度を越し、一つのベンチに子供達はスペースなく座り、それでも座れない子供達は、床もないので、土の上に直接座って勉強をしていました7 from the house top-3

(写真右:西の空は晴れて、遠くに富士山が見えていますが、分かりますか?)

そして新たな学校が出来た時、私はその「彼」から一通の手紙をもらいました
「雨でも心配のない屋根のある教室で勉強することが夢でした。その僕達の夢を叶えてくれて有り難う。」と書いてありました。
「彼」は私の学校の12歳の男の子で、学校代表で手紙を書いてくれました。それもとっても上手な英語でした

(写真下:ちょっと前までは、東京タワーがはっきり見えていたのに、大きなビルが建ち、今ではちょこっとだけ…。)

7 from the house top-4このプロジェクトに対するMizkoの目的は、一人でも多くの子供達に教育を与えることでした
校舎や先生達の宿舎が整えば、どんなに町から遠くのサバンナの中にでも、良い先生が来てくれるからです。しかし、それ以前に屋根のある教室が欲しかったとは……私の考えは教育のことばかりで、子供達のそんな夢に至っていませんでした
屋根があって、寒さ、雨風凌げることが私の中で当たり前になってしまっていて、「有り難さ」を忘れていたからでしょう
悪天候の時に、いつも私はこの「彼」からの一通の手紙を思い出します
屋根のある暮らしが出来るって……本当に「有り難い」感謝



madame_mizko at 23:26│Comments(0)TrackBack(0) 日本にて 

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